2019年9月伊奈町議会
令和元年9月議会一般質問
2019年9月12日本会議
  

 町内工場の大規模火災についてお伺いいたします。

 先月3日の夕刻、町内有数の規模を誇るDIC()埼玉工場内の倉庫から出火、倉庫内の化学薬品が大きな炎を伴い燃え上がりました。ちょうど土曜日の夕食時でテーブルを囲んで団らん中の家庭も多かったと思います。出火場所から一番近い志久区の住宅は50数メートルしか離れていなかったし北側の中山住宅まででも300メートルの距離とあって被災の恐れを抱いた人も多かったと思います。

 何より出火工場は化学工場であり何が燃えているのか情報も薄く、風に乗って運ばれる悪性ガスの発生の有りや無しや等が気がかりだった住民は多かったようです。

 私の質問は1.まれにみる大規模火災だったが消防活動の状況はどうだったか伺います。

2として近隣住宅、住民等への物的・心的被害はどうだったか。

最後に火災の原因と今後の対策を伺います。

 

次に「子供たちの笑顔あふれる学校」について伺います。

 先月8月にはご存じの通り女子ゴルフではプロに転向1年もしないうちに全英女子オープンという大きな大会に優勝し大きな話題となりました。加えて優勝した渋野日向子選手のプレー中プレー前後の笑顔がすがすがしくマスコミで報じられるたびに笑顔のもたらす思わぬ効用がクローズアップされています。

 それより半月前ですが子供たちの笑顔あふれる学校という一枚の文書が教育委員会からネット発信されていました。

 

 笑顔には多くのプラスの効果があります。何よりストレス解消が一番です。笑顔になることで脳内のセロトニンと言うしあわせホルモンが多く分泌されストレス解消につながるとのことです。

 子供たちの笑顔だけでなく教職員も含めた学校全体の笑顔があふれたらどんなにかよい教育ができるのではないかと本質問に立ちました。

 昨年文部科学省から人生100年時代そしてSociety 5.0という新たな時代において豊かに生き、活躍する人材を育てるためには、学校はどうあるべきか、教育はどうあるべきかなど議論してきた成果を「新たな時代を豊かに生きる力の育成に関するタスクフォースとしての報告書されています。

 その中でAI やビッグデータ等の先端技術によって、学びの質が加速度的に充実した時代が到来するとして、Society 5.0 における学校の変化を次のように見ています。

① 一斉一律の授業スタイルの限界から抜け出し、読解力等の基盤的学力を確実に習得させつつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びの場となることが可能となる。
 同一学年での学習に加えて、学習履歴や学習到達度、学習課題に応じた異年齢・異学年集団での協働学習も広げていくことができる。
 学校の教室での学習のみならず、大学(アドバンスト・プレイスメントなど)、研究機関、企業、NPO、教育文化スポーツ施設、農山村の豊かな自然環境などの地域の様々な教育資源や社会関係資本を活用して、いつでも、どこでも学ぶことができるようになる。

そこに流れる考えの原点は脱現在の教育であると思えます。今までの教育概念にとらわれない新しい発想が求められます。

そこでまず、Society5.0時代の到来に向けて町教育部局の意気込みを伺います。

業務改善や働き方改革のの終局の目標は子供たちの笑顔があふれる学校作りでありますがそのタイトルに続いて魅力ある教職(伊奈町:魅力ある小中学校)とありますがどんなものを想定しておられるのかお伺いいたします。

次に、子供たちと向かい合う時間の確保として 学習指導、生徒指導、余暇の活用の3点があげられていますがそれぞれについてPDCA(プラン・ドゥ・チエック・アクション)はどうしているか。お伺いいたします。

 先の文部科学省の報告では、「経済格差や情報格差等が拡大し弱者を生むことがないよう、子供一人一人の個別のニーズに丁寧に対応し、すべての子供が Society 5.0 時代に求められる基礎的な力を確実に習得できるようにすることが引き続き重要となる。」と指摘し、また『個々人の特性』に応じた教育がなされるべきとリードしています。10人いれば10の個性があります。これを一つにまとめるのでなくそれぞれを生かしていく教育、難しいですが多様性を認め、個人個人に対処する方策として学力、部活動の指導方針はどうあるべきか伺います。 

 最後に昨30年度、一昨年度と業務改善、働き方改革を精力的に推進していただきましたがそろそろ完成に近づいているのかなと考えていますが、最新の取り組み状況と達成度を伺います。