議席番号14番、民進党・無所属クラブの青木久男でございます。ただいま、議長から発言の許可がありましたので通告に従い順次質問いたします。
1 児童生徒を痛ましい事件からから守るために
1 この3月、千葉県では小学女児が犯罪の犠牲になり、また4月には仙台市で中学2年生男子が自殺しました。千葉の場合本来見守る立場の者の犯行が明らかになり、仙台の場合は教師の学校での不適切な対応が原因の一部ではないかとも見られています。これらの事例に接し学校や町の対応について、どのように協議し対策を検討したか伺います。
再質問 ご答弁ありがとうございました。事件の報を受けての登下校の見守り活動をしておられるボランティアの皆様は危惧や不安の中活動を続けておられますこと大変ありがたく思います。
そして町の対応等よくわかりました。また、私自身も事件を受けて子供たちへのあいさつや言葉がけに、不信感を募らせることなく、以前同様明るく返事が返ってきていますので安心しています。
児童生徒を痛ましい事件から守るための対応策等、さきほど答弁がありましたが、被害者にならないようにとの教育、指導も大事です。もちろん被害者には何の非もありません。被害者を責めるものでないことをお断りしておきます。
千葉の事件の被害者は低学年女児でしたが、被害にあわないよう
指導するには大変難しい点があろうかと思います。家庭では常日頃「見知らぬ人について行ってはいけないよ」とか「なるべくみんなと行動しなよ」とか具体的に言い聞かせても、巧みな「狼」の悪知恵にパーフェクトな対策とはならないのが現実です。ランドセルや自転車に住所や名前は書いてはいけませんよ、犯罪を手助けすることになるかもしれませんので・・・とは以前ガーディアンエンジェルスの講演会で拝聴しましたが全くその通りと思います。小学校で、特に低学年にはどのようにして指導しているのか伺います。
また、仙台の件ですが、いじめが原因です。いじめがあってはいけないというのはもちろんですが、いじめを受けてどう対処すべきか。相談する場はどこ、いじめを受けた側の救済策をどうしているのか。以上2点再質問いたします。
2 公契約では賃金・報酬下限額を定め安定した労働環境をつくろう。
2017年現在、名称はともかくいわゆる公契約条例とされているものは全国に36自治体あります。2008年の「山形県公共調達基本条令」に始まり、その翌年には千葉県野田市の「野田市公契約条例」が続いたことで機運が高まり今日に至っております。
地方自治体が公共工事、物品の購入、ごみ収集、施設のメンテナンスなどの業務委託契約を結ぶ際に、入札基準や落札者決定で契約先に労働者の賃金や雇用安定等一定の基準を設けその遵守を求めるのが公契約条例です。
公契約条例が広まる背景にはには民間の厳しい競争が在ります。 公的施設における指定管理者制度の導入や民間委託が広まる中委託や入札額が大幅に低下している現実があります。そのため、まず第一にこれら公共事業に働く労働者の賃金・労働条件が競争原理に翻弄されます。建設投資の大幅な減少は、建設業界の効率・コスト優先は低価格入札、賃金の低下、若手建設技能者の減少を招くとされ、その結果建設技能の衰退のおそれ、業界の危機となっています。しかし、現段階では有効な手を打てていません。公契約条例では「賃金・下限額」を定めることで、安定した労働環境を作るためにも必要です。
2 公共工事に限らず、自治体業務の民間委託、指定管理などが拡大した結果、業務の担い手である労働者は「正規公務員」から臨時職員の「非正規公務員」あるいは「民間労働者」や「民間派遣労働者」に置き換えられています。こうした中、「労働者」の賃金・労働条件はきわめて劣悪との指摘もあります。
町では町発注事業で労働者保護の観点からどのような配慮がなされているのかが本質問の趣旨です。
質問の1は実際仕事に従事する労働者の報酬はどのように算定されているのか。また、その報酬は労働者に適切に支払われているか伺います。
2として、町発注事業では持続可能な地域社会のためにも適切な雇用を確保し、人間らしい労働を保証する方策として公契約条例の制定は有効と考えるが見解を伺います。
3 貧困対策や居場所づくりとしての「子ども食堂」について
世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得、これを等価可処分所得といいます。これの中央値の半分に満たない世帯員の割合を算出したものが相対的貧困率です。厚労省の国民生活基礎調査によると平成24年、子供の貧困率16.3%であり、子供がいる現役世帯の相対的貧困率でみても大人が一人の世帯は54.6%と高く、全体の3.6倍となっています。日本の子供の相対的貧困率は上昇傾向にもあります。単身の子育て家庭では働く親が精一杯努力して子育てに当たっていても実に半数が相対的貧困に陥っていることになります。
育ちざかりに十分な食事に事欠く家庭の存在は看過できません。勤務時間が長くあるいは勤務の事情で食事を一緒に取れず、子どもだけで食事をする家庭も増えています。ひとりもくもく働く親にもしばしの休息タイムがあってもよいのでないか。このような観点から本質問をいたしました。
貧困家庭の子供への支援はたくさんありますが、食の支援が「子ども食堂」です。
1 貧困家庭や孤食の子どもたちがメインだが、子育てに仕事と休む間もない子育て 世代の担い手がホット一息つけるような場ででもある「子ども食堂」は、子どもの貧困対策についての大きな一助になると考えるが町はどのように把握しているか。
町内及び近隣の状況、利用の大要、課題について伺う。
2 「子ども食堂」は食堂にあらずという考えがある。地域の「共助」への意識を改革するための情報発信拠点としても注目に値する。学校・家庭でもない「第3の居場所」として「子ども食堂」を町のイニシャティブのもと開設する考えはないか伺う。
4. 教職員の勤務状況と負担軽減について
2015年12月、広告大手、電通の若い女性社員が入社半年でうつ病になりその1か月後に自殺しました。発症前1か月間の残業時間は105時間と認定され政府の定める過労死ライン月80時間を優に超えていたとのことです。昨年9月には地元労働基準監督署は過労死であると認定をしました。この件については、その後、会社の責任問題に発展しています。責任が問われてもなくなった命が帰ってくるわけでもありませんが、二度とこのようなことが起きないようにすることが亡くなった彼女へのせめてものなぐさめになるものと考えます。
さて、一般企業の労働問題は門外ですので、町うちの小中学校に目を移します。
町の教職員の皆様には日ごろ教育指導に専念され成果を上げておられますこと、まことに感謝の至りです。学校現場で働く教職員の皆様の顔、顔、顔。いつも頭に浮かぶのは生き生きした顔で元気よく教育に当たっておられる姿です。
しかしながら、実際はどうでしょうか。いくらか疲れてはいませんか。しっかり教育指導に専念できる体制が確保されているのでしょうか。雑務に追われ多忙多忙で肝心の教育指導が十分なされないようでは困りものですし、何よりも長時間労働による教職員自身の健康を害しては元も子もありません。健康維持にも十分配慮なされるべきですがその体制はできているのでしょうか。
去る4月に発表された文科省の勤務実態調査では、小学校、中学校教諭では1日当たりそれぞれ11時間15分、11時間32分働いていました。これは10年前の調査と比べて小学校で42分、中学校で32分増加しています。増加原因は当時はゆとり教育のため授業時間数が今より30分前後少なかったことが主ですが現在では他に学級経営や授業準備、成績処理に要する時間も増えています。土日でも小学校では授業準備、中学校では部活動や成績処理のため学校に来る時間が増加しているとの調査結果です。仮にざっくり勤務時間が8時間とすると1日3時間余り余計に勤務していることになり、教師の側にゆとりの生じる隙も無いのが現実ということです。
このような観点から、本質問に入ります。
一般に学校現場においては個々の教職員の勤務状況の把握は不十分な点が多いといわれています。学校でも教職員について適正に勤務時間を管理すべきであります。その上で過度の勤務を排除し教職員の健康保持及びその能力を十分に発揮できる環境を整備すべきです。
1として町教職員の勤務状況をどのように把握しているか。2.として 年次休暇や夏季休業の取得状況。3.として負担軽減策及びその効果はどうか。です以上よろしくご答弁のほどお願いいたします。
◎新井勉教育次長 青木議員のご質問のうち所管事項につきまして、順次お答えを申し上げます。
初めに、1、児童・生徒を痛ましい事件から守るためにの1、3月議会以降、千葉県の小学女児が犯罪の犠牲になり、また仙台市で中学生男子が自殺した。これらの事件に接し、学校や町の対応について、どのように協議し、対策を検討したか伺うでございますが、報道によりますと、千葉県の事件の容疑者は通学路などで児童の登校を見守る活動をほぼ毎日していたことから、当町におきましても、日々登下校時に子供の安全を守るために立哨活動をしていただいております交通指導員や各区の自主防犯組織の方々からも心配の声が上がりました。子供のために、地域の安全のためにと日々頑張って活動されている方々にとって、憎むべき事件であるとの憤りの一方、自分も同じように見られてしまうのではないか、子供との触れ合いが今後できなくなるのではないか、そのような気持ちが生じていると正直なお気持ちを話される方もおられました。現在捜査中の事件とはいえ、まさにあってはならない、類を見ない特異な犯罪であることから、有効な対策を講ずることは難しいのが現状ではあるものの、この一事をもって善意ある住民の日々の活動が抑制されてはならないと考えております。去る4月20日に開催いたしました第1回区長会議の席におきまして、町長から、無用な疑念を抱かせないよう、できる限り複数の体制で見守り活動を実施していただきたい、事件に臆することなく、これまでどおり子供や高齢者の見守り活動を積極的に進めていただくことを切に願うと各行政区の区長にお伝えをいたしました。交通指導員にも同様のお話をいたしまして、活動されている方々には十分ご理解いただけたものと存じます。
また、児童・生徒の自殺に関連いたしまして、伊奈町教育振興基本計画の中で、豊かな心の育成に向けて、いじめの防止、生徒指導の充実、人権を尊重した教育の推進について重点的に取り組んでおります。具体的には、命の大切さについて、指導の徹底、非行防止教室の実施や道徳の授業等を通した心の教育の充実、日ごろから児童・生徒との信頼関係を深める児童・生徒理解、いじめ、非行防止ネットワークや学校・警察連絡協議会など、学校と関係諸機関との連携につきまして、校長会議等を通し、改めて各学校に指導の徹底を図っているところでございます。このほか、定期開催の伊奈町いじめ問題対策連絡協議会では、町部局、学校、PTA、警察、児童相談所などの関係機関が集まり、いじめ問題につきまして連携して取り組んでおります。今後も、町教育委員会といたしましては、町部局と連携して、子供の健全育成を積極的に推進してまいります。
次に、4、教職員の勤務状況と負担軽減についてにつきまして、順次お答えを申し上げます。
初めに、1、町教職員の勤務状況をどのように把握しているかでございますが、今年度から、勤怠管理ソフトを使って出退勤時刻を記録するとともに、勤務状況調査等を実施し教職員の勤務時間を把握しております。また、昨年度6月の勤務状況調査で、小・中学校各1校で実施したところでございますが、勤務時間を除く在校時間は、小学校の教諭等で1日平均約3時間22分、中学校の教諭等で2時間51分でございました。県の平均と比べまして、小学校でプラス25分、中学校でマイナス19分となっております。主な業務内容といたしましては、小学校では授業準備、学級経営、校務分掌などが上げられ、中学校では授業準備、部活動指導、校務分掌などとなっております。
次に2、年次休暇や夏季休業の取得状況でございますが、年次休暇においては、小学校の平均使用日数が約14.1日、中学校では約9.3日となっております。また、5日ある夏季休暇につきましては、小・中学校ともに5日となっております。全て取得してございます。
次に、3、負担軽減策及びその効果はどうかでございますが、伊奈町教育委員会といたしましては、分掌の見直し、教員・事務職員の職務の明確化、教職員一人一人の働き方の見直し、会議の設定の仕方の工夫、地域保護者との適正な役割分担、学校行事業務の仕分けなど、各学校の業務を改善していきたいと存じます。効果の指標といたしましては、今後、教員の在校時間の減少の状況や、教職員アンケート結果、また、県の学力・学習状況調査結果などを活用して調べてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。