平成18年9月12日本会議
議席番号8番民主党の青木久男でございます。ただ今議長から発言の許可を得ましたので通告に従いご質問申し上げます。私の質問は1、安心、安全の対策について 2、財政状況についての2点であります。
さて、安心安全の対策についてはご存知のとおり町長の公約でもあります。就任以来防災はもとより、さまざまな事件事故から住民を守り、安心安全ステーションの設置などより確かな施策の実施には一定の評価をさせていただきます。もとより、住民の安心、安全を守るということでは防災や食の安全、安心の子育て等々あらゆる住民福祉向上策まで入れれば多岐にわたりますが、ここでは防犯、事件事故等の対策に集中してご質問申し上げます。
ここのところ不審者等による校内殺傷事件をはじめ校内での児童の事故、エレベーターの暴走による男子高校生の死亡事故、プールでの事故等県内外で、思いもよらぬ事件、事故で多数の犠牲者がでています。
2001年6月の大阪の池田小の殺傷事件では児童8人が死亡し、児童13人と教員2人が重軽傷を負った。2005年2月、大阪府寝屋川市,市立中央小学校に包丁を持った17歳の卒業生男子が侵入し、刺された男性教諭の1人が間もなく死亡、女性教諭と栄養士の女性2人はともに重傷を負った。
今年の6月7日、新潟県五泉市の市立小学校では防火設備の保守点検中に講堂から廊下に出ようとした同小1年生の男児が突然降下してきた入り口の防火シャッターに、首を挟まれ意識不明の重体事故があった。 埼玉でも同種事故が平成10年4月、浦和市内の小学校で、小学校3年生の児童が防火シャッターに挟まれ死亡するという事件が発生しています。当時の報道では、天井の煙感知器が湿気やほこりを誤って感知し、防火シャッターが作動したと言われています
本年6月3日には東京都港区のマンションで高校2年生の男子がエレベーターに挟まれて死亡すると言う事故起きています。
ご存知のように先の夏休み初めには県内ふじみ野市営プールでは小2女児が給水口に吸い込まれ亡くなった事故が起きました。誰もが安心して楽しめる施設での思わぬ事故であり、防ぐ手立ては無かったのかと悔やまれもします。無念にもなくなられた女児に改めて哀悼の意を表したく思います。これは、給水口の網が外れていたという安全面の重大な手落ちが災いを招いたということであった。以後、事に当たる責任者は同様な事件事故を二度と起こさないという強い決意で望むことが女児の命を無駄にしない最善の策だと考えます。
さて、事前通告の質問項目にある事件事故等多少長きに失する嫌いはあるものの、あえてここにあげさせていただきました。小学校の殺傷事件では防ぐことができなかったか。被害を最小に出来なかったか。防火シャッターではどうだったか、気の緩みは無かったか。エレーベータやプール事故では点検さえしっかりしていれば・・・と改めて日常の注意深い点検や事前の用心の必要性がクローズアップされてきます。日常繰り返し行われる何気ない点検の隙を突いて、ちょっとした弾みと言うか魔が差すというか、思いもよらぬ大事故に結びつくことの恐ろしさを今十分かみ締めるべきでないかと考えます。さらに、このような事件事故では現場に居合わせた関係者にも精神的に何らかのパニック障害が出てくることが多く、後々まで深刻な負担をも与えることになります。私は日ごろからあらゆる場合を想定してこれらの事故や事件の発生を未然に防ぐ方策をしっかり立てるべきだと思います。ひとたび事が起これば尊い住民の生命、や身体、財産が侵される。先のふじみ野市の死亡事故後に採った当町の学校プールでの対策及び点検の結果はどうだったでしょうか。そのほか町では、一般的な事件事故の防止策を普段どのようにとっているかお伺いいたします。さらに加えて学校単位、町営施設単位そして地域単位等で、念には念を入れての再度の総点検が必要ではないか。当局のご見解をお伺いいたします。
次に財政状況についてお伺いいたします。
他市町村の例で恐縮ですが、夕張市が財政再建団体に移行する。最近では1992年の福岡県旧赤池村に次いでのことといわれています。どちらもかつては炭鉱で旺盛を誇った町であります。年々減る黒いダイヤの需要に採算が合わず夕張市は1990年に全てが閉山し、今の人口は1960年最盛期の12分の1の1万人までに減ってしまいました。その間、産炭地支援措置法をいかして数々の事業を手がけたがうまくいかず膨大な借金に行き詰まり、ついに自主再建の道は閉ざされたとのことです。報道によると、膨れ上がった借金は、市税や交付税などを合わせた財政規模の十三倍を超える六百億円。異常事態を招いたのは、本来、当座の資金繰りのために金融機関から短期で融資を受ける「一時借入金」の乱用だとのことです。十年ほど前から赤字を一時借入金で穴埋めして、表面上の決算は黒字を装い、外部に露見するのを回避。借金を新たな借り入れで返済する自転車操業の泥沼にはまったとのことです。また、同様な状況にあるいわゆる倒産予備軍も少なくないともいわれています。これを重く見た総務省は全国の自治体の一時借入金の残高状況を調査するとのことであります。私たちは他市のこととはいえこのような自治体が生じたということを重く受け止めるべきで、決して対岸の火事視すべきで無いと考えますが町長はどのように考えますでしょうかご見解をお伺いいたします。
私は常日頃、財政状況に関係なくいつの世にも倹約こそが最大事で多くの住民もこれを望んでいると主張してまいりました。そして極力住民に負担をかけない財政運営を
すべきだと思います。いずれにしましても、町長には地方分権の更なる確立を求めるためにもしっかりした考えに根付いた磐石な財政基盤を求めていただきたく思います。夕張市の例を機に地方自治体の財政はどうあるべきかよく考える好機であると考えます。
当町の財政状況について現状と今後の展望をお伺いいたします。
以上でございます。
◎野川和好町長 おはようございます。
青木議員のご質問のうち、財政状況につきましてお答えを申し上げます。
歳入につきましては、景気回復や人口増、また、三位一体の改革による財源移譲等によりまして町税の増が見込まれるところでございます。しかしながら、普通交付税のさらなる改革に伴う減額等が予想されるなど大幅な増収は見込めないところであります。
一方、歳出におきましては、扶助費等社会保障経費、道路や土地区画整理事業等の基盤整備及び学校、保育所の建設等に伴う公債費等の義務的経費の増が見込まれているところであります。
平成17年度決算額における幾つかの財政指数を見ますと、公債費比率が15.2%、経常収支比率が92.3%、起債制限比率が11.2%といずれも高い数値となっております。各事業等の実施に当たりましては、毎年度見直しを実施し、最小限の経費で最大限の効果が得られるよう努力しているところでございまして、事務経費につきましても、平成17年度決算におきましては、前年度対比で職員人件費が0.7%、維持補修費が15.5%の減となったところであります。今後も引き続き職員定数管理計画に基づく人件費の抑制や交付基準の策定による補助金の見直し、使用料について、受益者負担の徹底等、各事業の徹底した見直しや整理統合を実施してまいりたいと考えております。
しかしながら、財政状況の大幅な改善は難しいところでございまして、施設の統廃合等や、いろいろな検討課題があると考えております。
なお、残された分につきましては、担当より答弁いたします。
◎川田貴雄教育総務課長 青木議員のご質問のうち、1、安心、安全の対策についてお答えを申し上げます。
近年、多発しております事件、事故をかんがみまして、このようなことが絶対に起こらないよう常に万全の注意を払い、安全対策に傾注しているところでございます。
平成13年6月に、大阪で発生しました池田小学校殺傷事件などの教訓から、学校施設に係る不審者対策としまして、児童・生徒の全員に携帯用防犯ブザーを配布、そして、各校に防犯カメラ及びセンサーライトを設置、緊急警報用拡声器やネットランチャー等の防犯器具を配布するほか、受付での不審者チェックとしまして、来客者用名札を導入する等の対策を講じております。
防火シャッターにつきましては、保守点検業務を毎年度委託しており、ことし新潟県の小学校にて発生いたしました防火シャッター事故の報道後、すぐに再点検を行い、学校関係者を集めての安全講習会を開催いたしました。
学校プールにおきましては、さきに議長、副議長、文教民生常任委員会委員長にご報告しましたとおり、ふじみ野市の事故報道後、プール施設の再点検を行い、異常がないことを確認し、学校関係者への安全対策及び指導を周知しているところでございます。これからもさらなる安全の確保と町内すべての学校におきまして、児童・生徒が安心、安全な学校生活が送れますよう図ってまいりたいと存じ、申し上げます。
また、学校以外での安全性の確保といたしまして、教育関連施設を初めとした町公共施設におきましても、各種の保守点検業務等を実施するとともに、町では自主防災組織を立ち上げ、児童の登下校時等のパトロールの実施、町職員によるパトロール活動、防災無線による放送、南部防災拠点施設の開設、防犯推進条例の制定、学校、PTAでの防犯パトロールや啓発活動等を行っております。町といたしましては、今後も町民の方々が安心して安全に生活できるよう努力していきたいと存じます。
◆8番青木久男議員 大変ご答弁ありがとうございました。
6月議会が終わりまして、子供たちが楽しみにしていた梅雨明けのプールでの事故、大変痛ましい事故でございました。また、現実にああいうことが起きるのかなというような気持ちもございました。また、それを機会に全国でもって安全点検を進めたということで、当町も素早く対応していただいたということで、子供たちも父兄も皆さん安心でということで過ごせたのではないかなというふうに思います。
何か事があるたびにいろいろなことが問題になりますけれども、事があってもなくても、こういうことの起こらないように万全の対策をとるということが私たちに求められた使命ではないかと思います。
先ほども壇上で申し上げましたけれども、ちょっとくどいようになりますけれども、池田小の事件等を忘れてはいけないということでございます。一応教育総務課長の方からお話を伺いました。学校外のことも丁寧に伺いましたので、ここのところの私の質問はございません。
次に、財政状況でございます。
やはり6月20日ですか、夕張市長がとうとう、いわゆる民間で言えば破産だよということで、財政再建団体ということでもって記者会見をしました。こういう時代に財政再建団体というのがあるんだなという気持ちを新たにしたわけですけれども、実は最近になっては92年の、先ほど申し上げました赤池町以来ということで大変珍しいことでございます。
質問の中で、町長の答弁、大変詳しくいただいたものでございますけれども、同じ自治体の長といたしまして、向こうは市であるということ、あるいは北海道の遠くであるということではございますけれども、夕張市の財政再建団体になった原因というものはいろいろあると思います。炭鉱で栄えていたのが、今は採炭機能がなくなってしまったという、過疎の町になってしまったということもあるでしょう。それから、採炭地の支援事業というので、事業をいろいろ始めたけれども、市が乗り出してしまって、うまくいかなくなって膨大な赤字をつくってしまったということでございました。
また、その赤字が住民に全く知らされていなかったと、長い間議会も知らなかったというような報道も聞いております。一時借入金といううまい方法を使って、その場しのぎで来ていたようでございます。
町長にお伺いしますけれども、そのような夕張市の例を見て、町長は新たにどんなことを考えておられるのか、ひとつお伺いできればと思います。
◎野川和好町長 青木議員の再質問にお答えします。
夕張市を見てどうかということだと思いますが、先ほどの村山議員さんの収税の質問がございました。それで、私は同じかと思うわけでございまして、町税、そして家庭の財政、そして町の財政、県の財政、国の財政、私は全く同一なものという認識で考えております。
その中で、やはり大事なことは、公正・公平・平等という立場から、先ほど申し上げた受益者負担という見地から、やはりしっかりとした、要するに払わなければよかったんだということは、私は相ならんというふうに思っておりますし、知事が打ち出しているお話、要するに預けているんだと、それをもらうんだという知事の考え方、私も決してみんなから取るんだというのではなくて、預けてあるんだと、皆さんに。それを少しいただくんだということの感覚においては、やはり厳しい中でも収税をしっかりしていくということは大事なことだと思います。
青木議員の文書をちょっと見ましても、大変ポイントを得た質問だと私自身も思っておりますので、そういったことを含めて、家庭も町も県も国も一緒という感じでこれから収税を頑張っていきたいと思っております。
それと、これからはどういうふうに、財政のことでございますけれども、伊奈町においても大変厳しい状況というのは皆さんも存じ上げていると思いますが、特別会計の方でもやはり区画整理ですか、区画整理の分野、そういったことも下水の予算、決算等、そういったことから見ますと、特別会計で別会計になっておりますので、それが整理したときにどういうふうな形になってくるか、そのときになるべく少ない借り入れで済むように、私自身努力してまいりたいと思いますので、その辺ご配慮願いたいと思います。
以上でございます。
◆8番青木久男議員 ありがとうございました。大変心強い町長の2回目の発言はとても肝に銘じるような感じがいたします。
ひとつ事務的なことで申しわけないんですけれども、よく住民の方から一時借入金というのはどういうんだよという話を伺うわけでございますけれども、先ほども壇上で申し上げましたけれども、総務省はほかにもこのような破産寸前のところがあるのではないかということで、全国的に一時借入金の現在高ですか、状況等を調査する、調査に乗り出したというような報道を伺ったんですけれども、当町についてはどうだったでしょうか。また、その実情等がわかりましたら、最後にお伺いしたいと思います。
◎鈴木喜志夫会計課長 一時借入金の過去の実績でございますけれども、現在まではございません。
以上でございます。
◆8番青木久男議員 ないということですので、どうも答弁ありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。