議席番号9番 民主党の青木久男です。
私は民主党を代表して、平成19年度一般会計歳入歳出決算認定に対し賛成の立場で討論いたします。
平成19年度は野川町政にあっては、17年以来3度目の予算作成と執行が名実ともに伴った会計年度でありました。また任期4年の最終年にもあたり公約の実現といった観点からも住民から注視される大事な年度でもありました。財政的には地方交付税の削減、補助金のカットが主の三位一体改革の影響を受け、唯一頼みの綱はその一環である中央からの税源移譲であって、ほかでは町税等の自主財源の確保に期待されるところでありました。歳出では 義務的経費である扶助費が増大し、政府の景気対策による公共事業の追加、減税の実施、臨時財政対策債の発行等で、地方債残高は増大するなど厳しい状況でありました。
まず歳入決算についてですが、歳入総額102億9000万円、内、町税収入が54億2800万円余りで、予算現額に比して3億3000万円、6.5%の増加であったことです。前年比でも16.2%と大幅に増加しました。さらに歳入決算総額に占める割合は52.8%と、ちなみにこの割合は17年度44.8%,18年度42.3%、であったことから飛躍的にその割合を増やしたことになります。この伸びの主なものは町民税で、6億6000万円の増となったことにあります。平成19年度は人口39000人から41000人と県内屈指の人口増を見たところであります。結果、町民税納税者も300人ほど増加し所得割り分で前年比4億8000万円、率で28.3%の増加であったことが、幸いしたといえますが、納税に関しましては多くの町民の皆様のご協力を得られたこと、まずは野川町政の大きな成果であったといえます。ちなみに町税徴収率も93.2%で、前年度が92.1%であったことから幾分改良された点、担当部署の努力が功を奏していることも評価されるべきであります。
歳出については、総額95億9000万円でした。目的別歳出の一位は民生費で20億9000万円、歳出構成比21.8%でした。この割合については近隣同規模自治体では杉戸町が23.4%でしたが白岡町では21.2%でしたので、とくに少ないわけではありません。また、性質別歳出では義務的経費41億9000万円(43.7%)、投資的経費16億1000万円(16.8%)、それ以外の経費37億9000万円(39.5%)でした。ここの成果を見ますと、行財政改革の一環としてのゆめくる(地域複合施設)に町第一号の指定管理者制度を導入し、経費削減と住民サービスの向上が図られたことや、南部地区にある出張所を北部地区にも設置し町内のバランスに配慮した点、2年前、1年前の南部、北部地区に続いて、中部地区にも安心安全ステーションを設置したこと、加えて内宿駅エレベータ設置など公約の大きなテーマとなる安心安全の町づくりは、いささかもぶれることなく実行している点なども評価すべきです。かねてから要望の多かった公共施設のパソコンでの予約システムの導入も実現しました。公約の乳幼児医療費の窓口払いの廃止については、平成20年4月からの実施に糸口をつけました。生徒増に的確に対応するための小針中の校舎増築工事も完成しました。
以上、歳入歳出の中から、私なりの評価をさせていただきました。幸いに本決算は、多くの努力が実り結果は実質収支7億110万円の黒字でありました。平成19年8月に米国で発生したサブプライムよる金融破たんは今年になっても止むどころか益々厳しく世界経済、そして日本経済を締め付けています。かような経済情勢では税収の落ち込みは必定とみるべきで、これからも気を緩めることなく、常に無駄を省き、行財政改革に励み、町民の福祉の向上にまい進していただきたいという願いを込めて私の賛成討論といたします。